ありがとうSALMING「ELEMENTS」
SALMING ELEMENTSが寿命を迎えた。
大往生といっても過言ではないだろう。
大学4年生の時に買って、これまで3年間、オリエンテーリングを卒業以来めっきりやらなかったことも影響して、長い間愛用してきた。たくさんの荒れた路面を乗り越え、大事なレースも一緒に走り、スカイランニングにも一緒に出てきた。
いいシューズだったと思う。これで、500㎞くらいは走っただろうか?ごめんな、めんどくさがってあんまり洗わなくて…。最後くらいは、という思いでコインランドリーで洗ってあげた。が、しみついた泥は落ちなかった。最初は、まばゆいばかりの輝きを放っていたゲッコグリーンのELEMENTSは、もういない。
日本で一番最初にオリエンテーリングで使うためにSALMINGのシューズをはいたのは、この私との認識である。(自己調べ、異論あれば教えてください。)
当時、海外のオリエンテーリング選手のギアを調べているときに知ったSALMINGというメーカー。実は日本にも入ってきているということを知り、浮間舟渡にある直営店に足を運び購入したのがこのELEMENTS。当時このシューズを買ったとき、代理店の方はオリエンテーリングのことをあまり詳しくご存じでなかった。「そんなスポーツあるんですね」「ランニングメインでトレイルはあまり売れない…」みたいな話をしたような気がする。
買ってすぐの時に書いた記事はこちら。気になる方はお読みください。やべえ、靴の色全然違うw(2017年)
そんなSALMINGも今や、JOAのパートナーとなり、日本のオリエンティアならかなりの方がご存じのメーカーになった。ちょっと寂しい思いがある。
これでおしまい、となると少し寂しいので、使い古した靴をご覧いただこう(遺影)。
なんと、3年間酷使したのに前方部のポイントがほとんど残っている。これは驚くべき耐久性といって過言ではない。Inov-8のX-TALON212などは、半年くらい使うと、アウトソールのポイントがはがれて取れたり、1年も履くとまっ平になってしまったのだが、これはすごい。非常にタフなソール。最初受けた柔らかさより圧倒的に寿命が長い。
もちろん、一番体重の負荷がかかるかかと部は擦り切れてしまっている。
まあ、ここまで削れていると、登り斜面ではずるずるになるのだが…。
アウトソールよりも靴で一番ダメになるのが速いのはミッドソールと一般的に言われているが、ELEMENTSも例外ではない。最初に感じられた衝撃吸収性はもう感じられない。地面の感覚をもろに受ける感じが強くなった。
ミッドソールに、めちゃくちゃなしわが寄っているような様子はないが、(もちろん、少しはある)感覚的には厳しい。まあ、オリエンテーリングは時間も短いし、地面が柔らかいからあんまりミッドソールつぶれてても気にならないんですが。
アッパーはかなりボロボロ。アッパーの強度や、水の抜けやすさはVJあるいはInov-8に分があるように感じている。やぶに引っ掛けると、二層構造になっているアッパー部の外の生地が裂ける。木の根っこに引っ掛けたりすると、結構切れる。二層構造になっているので、生地間に入り込んだ砂や泥がなかなか取れない、ということだけは特記しておきたい。
しかし優秀なのはトーガードの部分。これあることでつま先を岩や倒木にぶつけた時も、悶絶することはほとんどない。
あと、最初買ったときにも指摘しているのだが、ひもが短い問題な…。2以降治改善されているのだろうか。
アッパーの右側面部。走り方の癖もあるだろうが、こちらはそこまで目立つ傷はない。が、使い込みからできる屈曲部の生地の破れが見られる。これはまあ、仕方ないなあ。
自身の走り方の影響もあるかもしれないが、倒木や藪漕ぎで悲惨なダメージを受けているのが側面内側。一番大きい穴は写真の通り。これは筏場国有林の溶岩地帯で溶岩にぶつけたらこうなった(笑)。
なので、穴空くときは思いっきり穴が開く可能性のある靴という認識はしておいたほうが良いシューズである。VJみたいなケブラー素材を使っていてがっちりしている靴ではない。
ちょっと感心してしまったのは、アウトソールとミッドソールなどの接着の頑丈さ。雑な扱いをしてきたという自負があるが、ここまで全くはがれる気配なし。Inov-8のシューズならもう今頃…(笑)
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ELEMENTSは3代目となるELEMENTS3が登場している。これは日本にもきっと入ってくるだろう。が、側面の補強とかが、2から貧弱な感じがするんだよなあ。3はもろにOCR用と書いてあるし。オリエンテーリング用なら初代以外なら、OT COMPのほうがいいだろう。
ということで、長いことはいてきたエレメンツの次のオリエンテーリング用シューズはどうしようかな。と思っているのだが、今のところは昨シーズンスカイランニングで使っていたVJのXTRMをオリエンテーリング時にも使うことにしようと思う。さすがに年間数回しかしてないオリエンテーリング用の靴を買うのは…(安ければ別ですよ!!!)
今年のスカイランニングやトレイルランニング時のレースシューズをそろそろ決めないといけないのだが、今年はまだ悩み中。
個人的にはNviiのTERRA TTが第一候補なんですが、O-SUPPORTでは取り扱うのだろうか……。取り扱うなら即決、取り扱わないなら個人輸入かなぁ。
コロナウイルス出先が見通せないことも多いが、道具を選ぶ楽しみはウイルスとは関係ないですね。やっぱり、外を走ることは楽しいし、その道具を選ぶことも。
大往生といっても過言ではないだろう。
大学4年生の時に買って、これまで3年間、
いいシューズだったと思う。これで、500㎞くらいは走っただろうか?ごめんな、めんどくさがってあんまり洗わなくて…。最後くらいは、という思いでコインランドリーで洗ってあげた。が、しみついた泥は落ちなかった。最初は、まばゆいばかりの輝きを放っていたゲッコグリーンのELEMENTSは、もういない。
SALMING ELEMENTS。初代。ぼろぼろ。 |
日本で一番最初にオリエンテーリングで使うためにSALMINGのシューズをはいたのは、この私との認識である。(自己調べ、異論あれば教えてください。)
当時、海外のオリエンテーリング選手のギアを調べているときに知ったSALMINGというメーカー。実は日本にも入ってきているということを知り、浮間舟渡にある直営店に足を運び購入したのがこのELEMENTS。当時このシューズを買ったとき、代理店の方はオリエンテーリングのことをあまり詳しくご存じでなかった。「そんなスポーツあるんですね」「ランニングメインでトレイルはあまり売れない…」みたいな話をしたような気がする。
買ってすぐの時に書いた記事はこちら。気になる方はお読みください。やべえ、靴の色全然違うw(2017年)
そんなSALMINGも今や、JOAのパートナーとなり、日本のオリエンティアならかなりの方がご存じのメーカーになった。ちょっと寂しい思いがある。
これでおしまい、となると少し寂しいので、使い古した靴をご覧いただこう(遺影)。
●アウトソール
アウトソールが割れて取れたりする様子はない。 |
なんと、3年間酷使したのに前方部のポイントがほとんど残っている。これは驚くべき耐久性といって過言ではない。Inov-8のX-TALON212などは、半年くらい使うと、アウトソールのポイントがはがれて取れたり、1年も履くとまっ平になってしまったのだが、これはすごい。非常にタフなソール。最初受けた柔らかさより圧倒的に寿命が長い。
もちろん、一番体重の負荷がかかるかかと部は擦り切れてしまっている。
まあ、ここまで削れていると、登り斜面ではずるずるになるのだが…。
さすがにここまで削れると、オリエンテーリングの斜面では滑るし、下りも危うい感じがする。 |
●ミッドソール
前足部のミッドソールの様子。ミッドソールがつぶれているのがよくわかる。 |
アウトソールよりも靴で一番ダメになるのが速いのはミッドソールと一般的に言われているが、ELEMENTSも例外ではない。最初に感じられた衝撃吸収性はもう感じられない。地面の感覚をもろに受ける感じが強くなった。
ミッドソールに、めちゃくちゃなしわが寄っているような様子はないが、(もちろん、少しはある)感覚的には厳しい。まあ、オリエンテーリングは時間も短いし、地面が柔らかいからあんまりミッドソールつぶれてても気にならないんですが。
かかと部のミッドソールにあまりしわが入っている様子がない。が、衝撃吸収性は減っている。 |
●アッパー・側面部
アッパー部。アッパーの強度は、VJやX-TALONに比べると弱い印象。 |
しかし優秀なのはトーガードの部分。これあることでつま先を岩や倒木にぶつけた時も、悶絶することはほとんどない。
あと、最初買ったときにも指摘しているのだが、ひもが短い問題な…。2以降治改善されているのだろうか。
右側面部。屈曲部に使い込みからくる生地の破れが発生 |
靴の内側。こちらは結構両足とも悲惨。 |
なので、穴空くときは思いっきり穴が開く可能性のある靴という認識はしておいたほうが良いシューズである。VJみたいなケブラー素材を使っていてがっちりしている靴ではない。
●その他特筆事項
ちょっと感心してしまったのは、アウトソールとミッドソールなどの接着の頑丈さ。雑な扱いをしてきたという自負があるが、ここまで全くはがれる気配なし。
ELEMENTSは3代目となるELEMENTS3が登場している。これは日本にもきっと入ってくるだろう。が、側面の補強とかが、2から貧弱な感じがするんだよなあ。3はもろにOCR用と書いてあるし。オリエンテーリング用なら初代以外なら、OT COMPのほうがいいだろう。
今年のスカイランニングやトレイルランニング時のレースシューズをそろそろ決めないといけないのだが、今年はまだ悩み中。
個人的にはNviiのTERRA TTが第一候補なんですが、O-SUPPORTでは取り扱うのだろうか……。取り扱うなら即決、取り扱わないなら個人輸入かなぁ。
コロナウイルス出先が見通せないことも多いが、道具を選ぶ楽しみはウイルスとは関係ないですね。やっぱり、外を走ることは楽しいし、その道具を選ぶことも。
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