今更ながらモンベルの「トレントフライヤージャケット」を買って使ってみた。
今更モンベルの製品について、私から何か語ることがあるかといわれると、あまりない気がする。
モンベルの製品は、日本で一番愛用されているアウトドアブランドであり、日本で登山をする人ならば、製品にお世話になっていない人のほうが少ないだろう。
なるべく、身につける製品はモンベルのものにしないと決めている私だが、レインパンツだけは破れても悲しくならないモンベル製品をずっと使っている。(ストームクルーザーとバーサライト)
ジャケットだけは絶対にモンベルを使わんぞー!!と思っていたが、この前、神保町のゼビオに行ったときに、衝撃の価格で投げ売られているトレントフライヤージャケットを見つけてしまった。
なんと、その価格、わずか5000円。
やっす。モンベル製品が衝撃の75パーセントオフ。ゼビオこれでいいのか。トレントフライヤ-なら10000円でも売れるだろうに。だれかが値札を張り替えてるんでは、と戦々恐々しながらレジにもっていったが、何も言われなかった。
レインジャケットはたくさん持っていて、もう必要ないはずが、気が付いたらお買い上げ。これだから実店舗巡りはやめられない…。
モンベルのレインジャケットはいくつもの種類がある。常識かもしれないが、代表的な例を下記する。
・トレントフライヤー … ゴアテックスパックライトを使った2.5レイヤージャケット。200g程度
・ストームクルーザー … ゴアテックスC-Knitをつかった3レイヤー。260g程度
・バーサライト … 新モデルはゴアウインドストッパー。旧モデルはスーパーハイドロブリーズを使用の2.5レイヤー。 モンベル内の最軽量レイン 150g程度
・ピークドライ … ゴアテックスシェイクドライを使った新進気鋭のレイン。トレラン向き。荷物ある登山には不向き。200g程度
大体、モンベルでトレイルランナーが山でもしっかり使えるレインを買おうとすると、上記4モデルがあげられる。
レイヤーとかは説明するとめんどくさい長くなるので、ここを見てください…。(山と道のサイトです)
現状、メインで使っていたレインウェアは2つあって、一つがマーモットの「ゼロストームジャケット」。(すでに廃盤の模様)
これは軽量レインで、2.5レイヤー、重さは実測160gくらい。軽くていいが、透湿性は今一つで、性能的にはビミョーって感じだったけど、
その軽さゆえに、トレランレースの必携品でレインが定められていて、天気が良くて絶対に着ない確信があるときはこれをいつも携帯していた。
もう一つはスペインメーカーのtrangoworldのTAMUR JACKET。個人輸入した。
このジャケットは重さは250gくらいあるのだけど、シンプルで使いやすいジャケットで愛用している。(なお廃盤の模様)
素材はゴアのアクティブで、多少急ぎ目で歩いても、蒸れを感じないくらいな点がよい。(走るとダメ)
生地の厚さがあるので、防風性があり、風の強い稜線も楽しく歩ける。(10月の雪の舞う八ヶ岳で楽しく使った経験あり)
今回買ったトレントフライヤーの使い方は、どちらかというとゼロストームのほうに近くなりそうな気がする。
そろそろ、ゼロストームは4年くらいになるので、お役御免か。
―――
かねてから不思議に思っていたことは、雨具のレビューを書いている人はほとんど雨の日に使ってみたことに対するレビューがないことである。
トレントフライヤーも、買っている人がたくさんいるはずなのに、あまり雨の日に使ってみた!!みたいなレビューがない。
使っているのかもしれないが、「いい製品です!!」みたいなレビューばかり。何のための雨具なのか。
と、いうことで早速以下のシチュエーションでトレントフライヤーを実際に使ってみたので、感じたことを書き並べていきたい。
※個人的な感想です。製品はTJARランナーが愛用するくらい素晴らしい製品なことは間違いなしですので、そこらへんご承知おきください。
★実際に使ったシチュエーション★
・近所のランニング時 … 雨天のテストのためにわざわざ雨の日に使ってみた。
・12月末の丹沢 … 雨はなかったが、残雪&強風の稜線縦走20㎞
・1月の晴れた低山 … 仏果山・愛鷹山
●生地感・着用感
表面を触ると、ざらついた感じがする。生地の表面がざらついていると、汚れが付着しやすく、手入れをさぼると一発でばれてしまうという難点がある…笑
まあ、5000円で買っているので、汚れても全く気にならないのが素晴らしい。
着用すると、少しサイズを余裕持って買ってLサイズにしているので、多少ダボついている感じがあるが、ザックを背負ったり着こむことを考えればジャスト。
C-Knitと比べると、やはり生地が固い感じがあるが、動きの制限になるものではない。トレランでも十分使える可動性。
●袖・フード等小回りの部分
袖口は、ベルクロとなっている。ベルクロなのは非常にありがたく、軽量レインだとゴム袖などになっていたりするのだが、袖口の調整がベルクロだとしやすく、使いやすい。
これだけで、使う気+10ポイント。個人的には。
フードはつばのないタイプで、首元についているゴムで顔が出ている部分を調整する。また、頭頂部のところにベルクロが付いていて、深さを調整でき、また後頭部にも調整のためのゴムがある。
これら3つを使って、雨天時のフードの調整をするのだが……。詳しくは後述。
ポケットは胸元に一つだけ。腰ベルトのあるタイプのザックを背負ってしまえばおなか周りのポケットは使わないに等しいので、問題なし。
普段使いには収納少なくが厳しいが、もともと色が激しいので普段使いをする気は全くない。
また、わきの下にはピットジップが付いていて、換気がしやすい作りになっている。
さて、気になったのはフードの部分。雨の中を行動すると、めちゃくちゃ雨粒が顔にあたる!!これは、雨具自体にフードの部分が付いておらず、雨が顔に直接かかるから仕方がない。
顔に当たらないようにするためには、帽子をかぶらないといけないだろう。私的には山だと、つばがあったほうがいいなあ。
まあ、ぬれたのは近所を走るときに使ったので、たいしてフードの調整をせずに走ったことも大きな原因ではある。
レインウェアは性能も大事だが、下に着ているシャツ等のベースレイヤーをどう選ぶかが快適に着こなすコツだと考えているが、ピットジップがついていると、激しく動いているときも、中の換気は格段にしやすい。
モンベルの製品は、日本で一番愛用されているアウトドアブランドであり、日本で登山をする人ならば、製品にお世話になっていない人のほうが少ないだろう。
なるべく、身につける製品はモンベルのものにしないと決めている私だが、レインパンツだけは破れても悲しくならないモンベル製品をずっと使っている。(ストームクルーザーとバーサライト)
ジャケットだけは絶対にモンベルを使わんぞー!!と思っていたが、この前、神保町のゼビオに行ったときに、衝撃の価格で投げ売られているトレントフライヤージャケットを見つけてしまった。
なんと、その価格、わずか5000円。
税込み4990円也。それでいいのかゼビオ。 |
やっす。モンベル製品が衝撃の75パーセントオフ。ゼビオこれでいいのか。トレントフライヤ-なら10000円でも売れるだろうに。だれかが値札を張り替えてるんでは、と戦々恐々しながらレジにもっていったが、何も言われなかった。
レインジャケットはたくさん持っていて、もう必要ないはずが、気が付いたらお買い上げ。これだから実店舗巡りはやめられない…。
水色だけ安かった。旧カラーだから安かったのだろう。 |
モンベルのレインジャケットはいくつもの種類がある。常識かもしれないが、代表的な例を下記する。
・トレントフライヤー … ゴアテックスパックライトを使った2.5レイヤージャケット。200g程度
・ストームクルーザー … ゴアテックスC-Knitをつかった3レイヤー。260g程度
・バーサライト … 新モデルはゴアウインドストッパー。旧モデルはスーパーハイドロブリーズを使用の2.5レイヤー。 モンベル内の最軽量レイン 150g程度
・ピークドライ … ゴアテックスシェイクドライを使った新進気鋭のレイン。トレラン向き。荷物ある登山には不向き。200g程度
大体、モンベルでトレイルランナーが山でもしっかり使えるレインを買おうとすると、上記4モデルがあげられる。
レイヤーとかは説明すると
現状、メインで使っていたレインウェアは2つあって、一つがマーモットの「ゼロストームジャケット」。(すでに廃盤の模様)
これは軽量レインで、2.5レイヤー、重さは実測160gくらい。軽くていいが、透湿性は今一つで、性能的にはビミョーって感じだったけど、
その軽さゆえに、トレランレースの必携品でレインが定められていて、天気が良くて絶対に着ない確信があるときはこれをいつも携帯していた。
もう一つはスペインメーカーのtrangoworldのTAMUR JACKET。個人輸入した。
このジャケットは重さは250gくらいあるのだけど、シンプルで使いやすいジャケットで愛用している。(なお廃盤の模様)
素材はゴアのアクティブで、多少急ぎ目で歩いても、蒸れを感じないくらいな点がよい。(走るとダメ)
生地の厚さがあるので、防風性があり、風の強い稜線も楽しく歩ける。(10月の雪の舞う八ヶ岳で楽しく使った経験あり)
TAMUR JACKET。日本でほとんど見ない(見たことない)のが素晴らしい。下はストームクルーザー(笑) |
そろそろ、ゼロストームは4年くらいになるので、お役御免か。
―――
かねてから不思議に思っていたことは、雨具のレビューを書いている人はほとんど雨の日に使ってみたことに対するレビューがないことである。
トレントフライヤーも、買っている人がたくさんいるはずなのに、あまり雨の日に使ってみた!!みたいなレビューがない。
使っているのかもしれないが、「いい製品です!!」みたいなレビューばかり。何のための雨具なのか。
と、いうことで早速以下のシチュエーションでトレントフライヤーを実際に使ってみたので、感じたことを書き並べていきたい。
※個人的な感想です。製品はTJARランナーが愛用するくらい素晴らしい製品なことは間違いなしですので、そこらへんご承知おきください。
★実際に使ったシチュエーション★
・近所のランニング時 … 雨天のテストのためにわざわざ雨の日に使ってみた。
・12月末の丹沢 … 雨はなかったが、残雪&強風の稜線縦走20㎞
・1月の晴れた低山 … 仏果山・愛鷹山
●生地感・着用感
表面を触ると、ざらついた感じがする。生地の表面がざらついていると、汚れが付着しやすく、手入れをさぼると一発でばれてしまうという難点がある…笑
まあ、5000円で買っているので、汚れても全く気にならないのが素晴らしい。
着用すると、少しサイズを余裕持って買ってLサイズにしているので、多少ダボついている感じがあるが、ザックを背負ったり着こむことを考えればジャスト。
C-Knitと比べると、やはり生地が固い感じがあるが、動きの制限になるものではない。トレランでも十分使える可動性。
●袖・フード等小回りの部分
袖口は、ベルクロとなっている。ベルクロなのは非常にありがたく、軽量レインだとゴム袖などになっていたりするのだが、袖口の調整がベルクロだとしやすく、使いやすい。
これだけで、使う気+10ポイント。個人的には。
ベルクロ式の袖口。コンディションに合わせて調整可能。 |
フードはつばのないタイプで、首元についているゴムで顔が出ている部分を調整する。また、頭頂部のところにベルクロが付いていて、深さを調整でき、また後頭部にも調整のためのゴムがある。
後頭部のフードの様子。見えなくても調整可能。 |
これら3つを使って、雨天時のフードの調整をするのだが……。詳しくは後述。
ポケットは胸元に一つだけ。腰ベルトのあるタイプのザックを背負ってしまえばおなか周りのポケットは使わないに等しいので、問題なし。
ポケットは胸元に一か所だけ。サイズは大きく、iPhone11が余裕で入る。 |
普段使いには収納少なくが厳しいが、もともと色が激しいので普段使いをする気は全くない。
また、わきの下にはピットジップが付いていて、換気がしやすい作りになっている。
わきの下のジップ。わかる? |
●色・デザイン
普段使いには向かない。デザインは…まあモンベル。
さて、ここからが実際に使ってみて感じた点。
●雨天時の感想
防水性については信頼のおけるゴアテックスなので、今更何かを語るまでもなく、全く問題なし。生地に穴が開かない限り、この信頼は揺るがない。
ベルクロで止められる袖口も、しっかりと止めれば水の侵入はほとんど気にならない。
撥水はまだ新しいので、しっかりと水滴が浮かび上がる。手入れをしないと、どんどんと水滴はなくなっていくのだろうが……。
撥水している様子。ピントずれたンゴー。 |
さて、気になったのはフードの部分。雨の中を行動すると、めちゃくちゃ雨粒が顔にあたる!!これは、雨具自体にフードの部分が付いておらず、雨が顔に直接かかるから仕方がない。
trangoworldのジャケットにはフードが付いており、雨天時もあまり顔に雨があたるというイメージはなかったが、これはもろにあたる。
トレントフライヤーのフード。つばがない簡素なつくり |
こちらはtrangoworldのTAMURのフード。つばがあるのが、わかりにくいがわかるだろうか。 |
顔に当たらないようにするためには、帽子をかぶらないといけないだろう。私的には山だと、つばがあったほうがいいなあ。
したがって、顔についてしまった水滴は、重力に従い、下に流れ落ちるので、気が付くとレインウェアの口回りの部分はご覧の通りびしょぬれに。
1時間くらい雨の中を走った後の口元。汗と雨水でしっとりと濡れている。 |
まあ、ぬれたのは近所を走るときに使ったので、たいしてフードの調整をせずに走ったことも大きな原因ではある。
フードの調整は走りながらすることができる程度には簡単だった。(ゴムを引っ張る&ベルクロで深さ調整のみ)が、フードをきちんと調整しないと、滝のような水がジャケット内に入り込んでしまいそう。雨天時には、フードをきちんと密着するように調整することが求められるレインだと感じた。
●激しい動きをした時の蒸れ
まあ、どんなレインウェアを着ているときも、素早く動いていると蒸れるので、着ていて蒸れないというレインウェアは幻想だと思っている。(使い方が悪い?)
パックライトの2.5レイヤーのトレントフライヤーも、実際に走った後に裏地を見てみると、やはり結露してしまう。
ランニング後の背面部。汗で結露して、テカリがあるのがわかる。 |
レインウェアは性能も大事だが、下に着ているシャツ等のベースレイヤーをどう選ぶかが快適に着こなすコツだと考えているが、ピットジップがついていると、激しく動いているときも、中の換気は格段にしやすい。
汗をかいている時でも、ジップを下げて、ザックを下ろせば、だいぶ中の空気を入れ替えることができた。雨天時にはあまりピットジップを下げることはないので、その点防寒着として使っているときに関する点となってしまうが。
丹沢でテストした際の写真。換気は相当しやすいレインウェアと実感した。 |
もちろん、2.5レイヤーなので、中について結露を拭き取れば、乾きは圧倒的に速いのがよい。泊りがけの山行の時はうれしい。
●防寒性
しっかりしている。風はきちんと防いでくれ、また生地の厚みそこそこしっかりあるので、風が当たっても冷たさをそんなに感じない。
3シーズン・または冬の低山ならば、これ一着あればどこでも行けると思う。
積雪ありの冬の丹沢でも問題なし!! |
●その他特筆する点
買った価格がわずか5000円。
どんな些細な欠点があっても文句なし。
使い倒せます。
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モンベルの雨具は、山小屋泊の時に着ることはあまりお勧めしない。なぜならば、めっちゃ使用者が多く、雨の日の山小屋の乾燥室には同じレインウェアがたくさん並んでしまうからだ。
山小屋泊の時は、タグ等に名前を入れたり、タグを切る派の人は、パクられても困らないものをポケットに入れたりするなど、自分のものと分かるように乾燥室に入れることを強くお勧めする笑
以前、夏に北沢峠の山小屋に泊まった時の乾燥室内は、同じ色のストームクルーザーであふれていた。
ただ、定価で比較した際のコスパはモンベルは圧倒的で、これは買うよな~と再認識。いつもは人が使っていない製品ばかりを追い求めている私ではあるが、
たまには定番の製品を使ってみることも、悪くないなあ、と思った次第。
当面の間、トレントフライヤーがメインで使うレインウェアになりそうな予感。なんて言ったって安かった!!
トレントフライヤー、レインウェアの購入に迷ったらこれにしておけば、とりあえずたいていどこでも行けると思います。
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