YOUはどうしてそのギアを?~オリエンティアにこだわりのギアを聞いてみた件~

※この記事は、2019年3月時点での聞き取り調査に基づく記事です。現在では廃盤となっている製品もありますので、あらかじめご了承ください。


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オリエンテーリング用のギアについて、皆さんはこだわりはもっているだろうか。一秒を削り出すために、日本のオリエンテーリング愛好家が、どういうギアを好んで使っているのか、聞き取り調査をしてみた。参考にするのもよし、いや自分は使っているギアのほうが素晴らしい!!など、議論していただけると、ギア好きとしてたまりません。
 お蔵入りとなっていた企画を、供養するためにブログに投稿します。本企画にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!!また自分の時間が許す限り、こんな企画をやりたいと常日頃から思っています。

・日本代表 稲毛 日菜子 選手のこだわりのギア
 SALOMON「XT WINGS GLOBE」
SALOMON XT WINGS GLOBE。愛用していることがわかる使用感。
ーこだわりのギアはありますか?
 「こだわりのギアはあまりないのですが、しいて言うならば、このサロモンのグローブに愛着があって使用しています」

―どうしてそのグローブを愛用しているのですか?
 「オリエンテーリングで倒木に足を取られたりして、転ぶときもあるのですが、その時でもこのグローブには手のひらにパットが入っているので、痛くありません。オリエンテーリングでは外傷は避けたいので、助かっています」

―そのほかに良い点はありますか?
 「そうですねー、このグローブは指ぬきのつくりになっているのですが、指の上部にあたる部分が、メッシュ地の生地になっていることです。」

―メッシュになっているとどこら辺がいいのでしょうか?
 「オリエンテーリングの時はサムコンパスやエミットを指にはめるのですが、メッシュ地だと指周りの生地が薄いので、コンパスなどをはめやすくて、ものすごく使いやすいです。普通の指ぬきグローブだとここまで生地の薄いものがないので。惜しむらくは、今もうこのグローブは売っていなくて、手に入らないことですね」


・日本代表 尾崎 弘和 選手のこだわりギア

ACTIVE ANCLE 「T2 ANCLE」
捻挫癖のあるという尾崎選手。足首の安定感が保てることがハードな練習時には頼りになるとのことだ。
ーこだわりのギアはありますか?
 「個人的には、足首に捻挫癖があるので、けがの予防に気を使っています。そこで、この足首のプロテクターをオリエンテーリングの時には使って捻挫を防ぐことに注意を払っています。」

―どのあたりがギアのいいところですか?
 「若干重くなるのですが、それでも足場の悪いところをガシガシ走っても足をひねらないという安心感が持てるということが一番ですね。サポーターとその下にテーピングを巻いておけば、これまで捻挫をしたことはありません」

―そのほかにこだわりのギアは
 「最近はコンパスを変えました。Str8のコンパスに切り替えました。マグニファイとの組み合わせの調子が良いですね。針の安定感が抜群で、直進に強いです。」
Str8のサムコンパス。2019年に日本でも気軽に購入できるようになった。

・トータス所属 渡邉 彩子 選手のこだわりギア

 VJ SPORT「BOLD9」
VJ BOLD。世界中のオリエンティアが愛用する名靴として名をはせる。
ーこだわりのギアはありますか?
 「んーこれといって自分にこだわりがあるかといわれると…ないなあ。」

ーそこはなんとかコンテンツの作成のためにもご協力を…(笑)
 「そうだなあー。この靴は結構気に入っているかなあ。VJ SPORTのBOLD9のピンクカラーのやつです。この色が好きです。」

ー確かにピンクカラーの靴はめったにないですよね。
 「ピンクが好きというよりも、自分がトータスに所属しているのですが、トータスのユニフォームのカラーリングはピンクが差し色となっているので、そこに合わせているというのもありますね」

ー私もトータスのユニフォームを着る際には、ピンクの道具を意識して着用します。そのほかに気に入っている点は?
 「やっぱり、ほかの人と被らないことですね!!VJのシューズは日本ではなかなか手に入れることができないので、ほかの人と被らない個性を持っていることが最大の好みのポイントです」

ーわかる!!


・宮西山野精図代表 宮西 優太郎 選手のこだわりギア

NONAME「O-SOCKS」
NONAMEのオリエンテーリング用ソックス。カラーバリエーションも豊富。
ーこだわりのギアはありますか?
 「いやあ、自分そんなにオリエンテーリングのギアに対してはこだわりはないんですよね。」

ー本当ですか!?あれだけOMMなどの大会ではウルトラライトに並々ならぬ情熱を注いでおられるのに、オリエンテーリングのギアについてはこだわりがないんですか!?
 「まあ、そうですね。」

ーそれだと企画がアウトになってしまうので、そこを何とか…
 「1つあげるとするなら、今履いているオリエンテーリング用のソックスでしょうか」

ーどのあたりにこだわりがあるのでしょうか。
 「足のすねを守るために長いソックスを履いているのですが、藪を漕いだりしてもこのソックスはずり落ちてこないことに良さを感じています」

ーオリエンティアの中にはよくサッカーソックスを履いている人もいますよね。
 「そうですね、サッカーソックスを履いていたこともあるのですが、サッカーソックスだと途中ずり落ちて、肌を露出してしまうこともあったりして。そういう点で、これは全くずれないので、信頼をして今も履き続けています。」


・入間市OLC所属 小泉 知貴 選手のこだわりギア 

INOV‐8「X‐TALON ULTRA 275」
幅広で、甲高の人でも履きやすい。
ーこの靴のいいところはどの点でしょう?
 「この靴はとにかく軽くてグリップがあることが気に入っています。あと、幅も広くて、自分の足の形にあっていることが、今までのシューズよりも優れていると感じる点です」


・京葉OL会長 岡本 将志 選手のこだわりギア
WESTERVESA 「Rapid12 Left」
新進気鋭のWestavesaのコンパスを愛用する会長
ーそのコンパスの良いところはどのあたりでしょうか?
 「針のとまりが安定しています。走りながら整地をすることが多いので、これまで使用していたコンパスよりもブレが少なくなりました。針が太いことと、止まりも素早いので、いいコンパスだと思います。」


・WOC2018日本代表 結城 克哉  選手のこだわりギア
PAINE 「フィンガーレスグローブ」
ICIで購入可能のPAINEのフィンガーレスグローブ。価格と性能のバランスが絶妙だ。
ーこだわりのギアはありますか?
 「この指ぬきグローブですね。いつもオリエンテーリングに取り組むときは、グローブをしてオリエンテーリングに取り組んでいます」

―どうして指ぬきグローブを使っているのですか?
 「いくつか理由はあるのですが、まず一番の理由は、指先の部分が覆われていないので、指の自由が利くことですね。普通のグローブでは、指先まで覆われてしまい、オリエンテーリング時にたくさん行う、地図おりのような動作がうまくいかないことが多いのですが、指が出ていると、地図を折る際もしっかり折り目を付けられます」

ーそのほかの理由はありますか?
 「手のひらが覆われているので、オリエンテーリングで転んだりしたときや、木や岩をつかんだりする際でも、けがをしないことが安心できることが大きいですね」

ーなるほど。
 「指ぬきグローブは、普通のグローブよりは暖かくはないのですが、冬場でも多少は暖かいですね。本当に多少はですけど(笑)。 あとは、アウトドアのギアの中でも、このPAINEのフィンガーレスグローブは、価格も抑えめで、手に入れやすくて、ためらいなく使える点も、気に入っています」


・当ブログ管理人 有賀 裕亮 のこだわりギア
SILVA「MICRO RACER」

 いくつかオリエンテーリング用のギアでこだわりとして挙げられるものはあるのだが、一つだけを挙げるならば、シルバのマイクロレーサーを推挙する。
 マイクロレーサーはミニマムなコンパスで、余計な機能が付いていないため、練習時によく使い、サムリーディングや、正置の練習に使用した。今の自分のオリエンテーリングの基礎テクニックを育ててもらったコンパスといっても過言ではない。(身についたレベルについては…)
 とにかく軽く、予備コンパスとしてフォレスト出走時には必ずポケットに入れている。また、ロゲイニングやスプリントオリエンテーリングの出走時には、今でもマイクロレーサーで出走するくらい、今でも愛用している。シンプル・イズ・ザ・ベスト。
 

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聞き取り調査からだいぶ時間がたってからの記事公開となり、大変恐縮ですがこれに懲りず、気になったことは積極的に調べていきたいという思いは健在です。
2020年はもう少し自分からの情報発信を増やしたいと思います。
今年もどうぞ、本ブログよろしくお願いいたします。(というほど更新するかはさておき…)

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