SCOTTのSKYRUNNING向けシューズ「SUPERTRAC RC」を買った
オリエンテーリング愛好家が集まり、オリエンテーリングとは全く別のスポーツであるスカイランニング に挑戦をはじめ、本格的に動きはじめたのが昨年のことであった。「オリエンティア軍団」として、日本スカイランニング協会に登録をして、まだ準加盟という形ではあるが、チームが公式に認められた存在となった。正式に認められたのみならず、日本を代表するオリエンティアである稲毛選手はVK(vertical kilometer: 垂直に約1kmの距離を水平距離4-7kmで一気に駆け上るドM種目)種目でシリーズ戦入賞を果たしたり、佐藤選手のようにスカイランニングのみならず、トレイルランニングでも大活躍をした選手になるなど、うちに閉じこもりがちなオリエンテーリング界が、自ら積極的に外に打って出たとも捉えられる面白い一年であったのではなかろうか。
空を走る感覚が病みつきになる |
私自身もそんなオリエンティア軍団にナヴィゲーション力……ではなく、走ることが好きそうだということで誘われ、参加をしている。以前トレラン大会エントリーにする際は、所属を早大OCとかトータスとかにしていたのだが、最近はもっぱらオリエンティア軍団で登録をしている。(トレイルランニング・スカイランニング界はオリエンテーリング界隈と違い、所属しているチームがない場合は無所属で登録する選手がほとんどだ。オリエンテーリングの大会である、例えばなんで来たOLCみたいな所属で登録している人はほとんど見たことがない。面白い文化の違いである。)
スカイランニングは非常にタフで、普段のトレーニングをしていないと、なかなか選手のレベルもトレイルランニング大会よりも高いため、活躍できずに中位に順位が沈んでしまう。一般的なトレイルランニング大会は距離が長いため、オリエンティアにとってハードルが高く感じられるようだが、スカイランニング、特にVKは距離も短く達成感も強く出る種目であるので、オリエンテーリング愛好家にとっても敷居が低いので、参加をオススメしたい。
山頂からはきっと美しい景色と素晴らしい仲間と喜びを分かち合えるだろう。
烏帽子岳vk山頂にて |
オリエンティア軍団はいつでも仲間を募集しているので、興味がある方は是非お声をお掛けしてほしい。オリエンテーリング大好きで、それ以外のスポーツにも積極的に飛び込むバイタリティの高い軍団員ばかりなので、きっと退屈はしないはずだ。
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さて、驚くべきことに以上は前振りであった。本題はこれから、これまた靴の話である。信じられないかもしれないが。またかとお思いの方も多いかもしれないのだが……。
なぜ長々とスカイランニングもといオリエンティア軍団のお話をしていたのかというと、買ったシューズがスカイランニングと関係しているためだ。
以前紹介したVJ sportsのXTRAMは、世界のトップスカイランナーの1人であるジョナサン・アルボンが履いている、正真正銘のFor Skyrunningのシューズだった。タフさ、頑丈さどれも岩場をたくさん走るスカイランニングにフォーカスした今も私のレース用シューズであるいいシューズだった。
でも、やっぱり私はギアが好きだから面白い靴を見つけたら欲しくなってしまう。
今回新たに購入したのはロードバイクなど、自転車で有名なスイスのメーカーSCOTTのSUPERTRAC RCである。これもなんとXTRAMと同じく、しっかりとFor Skyrunningと記載がされているシューズだった。これは買ってみるしかねえ!!
SCOTTといえば、人気自転車ロードレース漫画の弱虫ペダルに出てくる主要人物、今泉くんが愛用しているバイクのメーカーといえば、馴染みが出るか。
SCOTTは2018年のスカイランニングの世界シリーズ戦のスポンサーにもなっているなど、近年はバイクだけではなく、マウンテンランニングにも積極的な広告宣伝をしているのだ。日本には残念ながら大々的に入ってきていないので、認知度は低いが海外のトップ選手にもスポンサードをしており、年々大きくなりつつあるようだ。
ネット通販……まあつまりは Amazonで購入。逆にAmazon以外で、SCOTTのランニングシューズを安心して買えそうなリアルサイトを知らない。
2019年1月時点では、赤のカラーリング等が発表されているが、今回買ったのはブラック×ライトイエローの現在時点のSCOTTのテーマカラーリングとも言えるもの。ネットで見ているだけだと、カラーリング少しイマイチかなーと思っていたりもしたのだが、届いてからモノを見るとこれは良い。想像よりもイエローの蛍光感が控えめで渋いかっこよさ。これはかっこいい。そして何より日本ではマイナーという点が素晴らしい。
ソールは少し厚めか。同じスカイランニング用と銘打たたXTRAMより厚みがあるミッドソールだ。
そしてアウトソールはXTRAMよりも粘り気の強いソールである。触った感じやソールの配置はSalomonのSpeedcrossを彷彿とさせられる。手で弄ってみる感じではSpeedcrossよりも若干硬いような気がした。
そしてアウトソールはXTRAMよりも粘り気の強いソールである。触った感じやソールの配置はSalomonのSpeedcrossを彷彿とさせられる。手で弄ってみる感じではSpeedcrossよりも若干硬いような気がした。
アッパーは柔らかさはあるものの、極端に通気性に偏った薄い耐久性のあるアッパーではなく、適度にタフさがある素材だ。感覚としてはInov-8のTRAILモデルに似ているか。岩場がちなところを走るスカイランニングに対応するためだと思われる。側面の補強はそこそこ、テープで補強する形なので、オリエンテーリングには若干耐久性の面では不安が残るか。まあ、オリエンテーリング向きに作られているわけではないので、そこの点を勘案する必要はないのかもしれないが……笑
実際に足を入れてサイズ感を確かめる。買ったのは27cm(US9)。うーーーーん、若干サイズ感小さめ?という感じである。montrailに近しいサイズ感。Salomonで27cmでちょうど良い人が27でサイズを合わせると小さく感じられそうだ。実際にインソールと足を合わせてみると、つま先の部分のマージンが少なかった。ぴったりといえばぴったりなのだが、もう少しマージンがある方が個人的には好み。そこは購入する人のさじ加減ということで。
そして足幅はやや狭目~普通の中間ぐらいか。母指球のやや上辺りからしっかりと紐を結んで固定することができるシューズだった。タイトなフィット感を求める人や、足幅が細い人向きに感じられた。
シューズはタンに特徴があって、タンが1枚の硬め?な素材でできており、そのタンが独特なフィット感を出してくれる。こればかりは履かないとわからない部分だが、面白い履き心地だった。
(ある程度走ると窮屈さはある程度緩和される。どんな靴もそうであるが)
紐の長さ等は問題ない。走っていて解けやすいみたいなどっかのSalomonのロードシューズのようなことはなく、快適な靴紐ワークが可能である。
インソールは私はいつもSuperfeetのインソールに変えてしまうのでなんともいえないのだが、滑りにくい素材でできていて(樹脂みたいなものでコーティングされている?)、滑りにくい感じがする。その分足裏が蒸れそうだが……ここら辺は正規のインソールでほとんど走っていないのでよくわからない。
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ということで、フィールドで走ってきた。以下にはそのインプレを記載する。
まず、やや厚みがあるソールから生まれる感触について。やや厚いのでクッション感は最近(ここ2年くらい)履いてきた靴(XTRAM、Inov-8 TerraClaw/Trailtalon/Mudclaw、Salming Elements、Montrail RogFKT…等々)らと比較すると非常に頼もしさを感じた。感覚としてはHokaのSpeed instinctぽさがあるような気がした。かかとで設置した際に、ややズズッという感じで沈み込む感じが強い。低反発クッションに足を踏み込んだ時の感覚とでも言おうか。ある程度の長いレースにも対応できるクッション力があるだろう。
ソールの剛性は意外にしっかりしている。つま先部分もInov-8の靴みたく柔らかい感じではなく、しっかりと支えてくれる感じが強く、つま先で登る場面も多いだろうスカイランニングで足を支えるパワーがあるように感じる。
グリップはSpeedcrossよりも少し感覚的には少し引っかかる感じがやはり強いグリップ力。マッドなコンディション向きなシューズであるが、岩場にも対応力があるシューズだと思う。
グリップの柔らかさで比較するとこんな感じか。
柔 XTALON<Mudclaw<Speedcross≦Elements=SUPERTRAC RC<XTRAM 硬
※あくまでも個人的な感覚です
ラグが深めの靴であるので、やはりどちらかというとぬるっとしている路面で強いように感じられる。オリエンテーリングにも使えそう。
アッパーも触った感じよりも柔らかく感じられる。斜面でも靴の中で横ずれするような感覚はなく、安定感があった。
ただ、やはりサイズ感は自分には少し小さかったようで 、もう少し大きくしないといけなかったなーという感じである。くだりを走っているのつま先が先端に当たるので、その点失敗したなという感じである。通販で買ったから仕方ないのであるが。
もしこれから購入を検討している人がいるならば、いつもより1サイズ大きいモノを購入することを検討すると良いかもしれない。
とは言っても、靴は非常によくできており、満足感も高い。何より、今のところ人と被らないところが素晴らしい。次はワンサイズ上を購入することを心に誓った。
そしてSUPERTRACにはつい最近、ウルトラモデルも出たらしい。そっちもカッコよくて気になります。
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For Skyrunningにめっぽう弱いことに気がついた私。
平日の5日間にだいたい履く革靴は2足しか使っていないが、どう考えても、週2回履けば良い方のトレイル用のシューズで現役なのは5足くらいあることに気がついた。
でも、好きだから仕方ないよねーと思い、今日もまた新しいトレイルランニングシューズを買おうか悩んでいるのでした。
今年はもう少しトレイルランニングとスカイランニング頑張るぞー。最初のターゲットレースはナヴィゲーション系はOMO、トレイルランニング系は青梅高水の予定。春が待ち遠しいぜー(花粉以外)
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